転職には貯金が必要なの?転職にかかる費用を徹底解説

2016.3.10 公開 | 2017.3.17 更新

mv122

こんにちは。転職エージェント研究所のアイです。

転職をするにあたって必要になるお金のこと、考えたことありますか?

転職先の情報ばかりに目が行ってしまって、意外と見落としている方は多いんです。
ある調査では平均54万円を使って転職活動していることがわかりました。
中には100万円以上を使っている人もいるくらいです。
新卒の就職活動とでは状況も異なるため、実は意外とコストがかかってしまうのが現実です。

きちんと資金を用意していないと、お金が底をつくころにはアルバイトを掛け持ちして面接の時間が取れなくなってしまったり、早く採用されたいがゆえに転職先を妥協してしまうことになります。
こう言うのって、後々しんどい思いをすることになりますよね。
だからこそ、今からきちんと必要な額を計算して準備すべきです。

では、心に余裕を持って転職活動をするにはどんなことにお金を払い、結果的にはどれくらいのお金を準備しなければならないのでしょうか?

  • 転職ファインダマン

    転職エージェント研究所の所長。転職のことなら何でも知ってる。おせっかい。

  • アイさん

    ファインダマンの助手。元大手企業の人事担当。冷静。たまに読者に喋りかける。

  • 鈴木一郎

    転職活動中のサラリーマン。転職の悩みを、毎回研究所に持ってくる。

転職に必要なお金は大きく分けて3つ

ねぇねぇ、転職に向けてお金はきちんと準備している?
一応は準備をしておこうと思っています…。転職に必要なお金って何があるか考えてみたけれど、会社に面接に行く交通費くらいしか思い浮かばないな。
失業中や前職を辞めて期間を置きたい場合は、生活費もかかるわよね。
確かに、交通費や生活費は転職活動中に考慮しておきたいお金だね。その他にも履歴書送付のお金や身なりを整えるための散髪代など雑費もかかるようだ。
その他にも面接までの時間を潰すためにカフェを利用したり、ついでに外食などをしたら更に出費することになるんだ。
確かに…交通費だけ考えていて、細かいところを見落としていました。
つまり大きく分けると、生活費・交通費・雑費が必要になるのね。

意外に見落としやすいコスト

・・・ってことは、転職活動中は在職中よりも使うお金が増えてしまうってことですね!

いいところに気付いたね!
その通り、交通費や雑費などは転職活動をしている時ならではのコストだから、単純に普段使っている費用にそれらが上乗せされてしまうんだ。仕事をしながらの転職活動か、退職後の活動かでも変わってくるんだが、収入と貯金に対する支出のバランスを考えなければならないね。

そして、転職活動中というのは普段と違うお金が発生してしまうことから、思わぬ出費が出ることが多い。
気付いたら貯金が底をついて、本当はもっといろんな会社を見たかったのに妥協してしまったり、精神的に余裕が無くなってしまうことで正常な判断ができなくなり、転職した会社に入ってから後悔することに、という人も少なくない。
まずは、活動中にかかる費用を俯瞰で見渡して、見落としやすい項目を押さえておくと想定外の事態に慌てなくていいんだ。

見落としやすい項目・・・それは重要っぽいですね!

①見落としがちな生活費の項目

では、さっそく転職活動で必要な費用を見てみよう。
さっき、大きく分けると生活費・交通費・雑費の3種類になるという話だったね。
まずは生活費だが、細かく見るとどんなものがあるかな?

ええと、まずは食費でしょ。あと、光熱費、通信費とかでしょうか!
家賃を忘れてますよ。それに、もし失業中なら保険や年金、税金の支払いもあります。
ひええ、意外といろいろありますね・・・。

そうなんだ。
在職中であれば基本的には給料天引きの項目も、失業中は貯金の中から払わないといけないし、補助がなくなることで家賃を全額払わなければ、というケースもある。
普段の生活費よりも転職活動中の方が多くなるケースが多いから、思っている以上に生活費はかかると考えた方がいいね。

確かに・・・。普段働いている時には意識しなかったものも出てくるんですね。

②遠隔地に移動すると格段に跳ね上がる交通費

次は交通費だ。これは、転職活動期間だけにかかる費用だから、通常使うお金に純粋にプラスアルファされる費用だね。
面接にどこに行くか、回数は何回かによって変わってくるが、特に遠隔地に移動する場合は気を付けないといけない。
例えば福岡に住んでいる人が、東京で面接すると考えてみよう。スケジュールを詰めて日帰りにしたとしても、往復の航空券で2万5000円はかかる。さらに宿泊が必要だったり、複数回面接に行くとなると…

軽く10万円はかかりそうですね。これは大変だ!

遠隔地ではなくても、いろんな企業に面接に行くと塵も積もって結構な額になることもある。10社受けて、それぞれ3回面接があるとすると移動は30回。1回の往復で平均1000円かかるとすれば、3万円になる

なるほど、思っていたよりかかるかも。

思わぬ出費だらけの雑費

最後は雑費だね。これもほとんどがプラスアルファの出費だ。
まずは履歴書送付にかかる履歴書の購入、証明写真代、郵送費。
次に、スーツやワイシャツのクリーニング代などの服飾費。これは、現職での普段着がスーツじゃない人だったら新調することもあるだろうから、その場合は結構かかると踏んでおいてほうがいいね。定期的に散髪にも行った方がいいから、その費用も計算に入れておくべきだ。
あとは、時間調整のためのカフェや外食費、業界勉強のために書籍を購入するなど、ちょこちょこ出費が出てくるんだ。

クリーニング代は完全に見落としてました・・・。カフェなんかも、たぶん結構な頻度で使いそうですね。

このように、転職活動中はいろいろな費用が必要で、しかも想定外なものが意外と多いんだ。
だから、活動期間はどれくらいか、どれくらい面接に行くかという予定をきちんと立てて、それに基づいた予算設定をするのが重要だね。

また、その際どれくらいのペースで面接に行けるか、というシミュレーションをすることも大事だ。例えば、現職の雇用形態がアルバイトだと、有給が無いケースも多いから面接に行けるチャンスが少なかったりする。その結果思っていた以上に時間がかかってしまった・・・という人も少なくない。

自分が在職中なのか失業中なのか、在職中なら現在の雇用形態が何なのかによって、どれくらい転職活動に時間を取れるかによってそのコストも変わってくる、ということですね。

在職中と失業中ではコストに差が出る

在職中に仕事をしながら転職活動をするのか、退職後にするのかでは状況が変わってくるということに関しては簡単に説明したね。それでは、具体的にどれくらいコストに差が出るのか、データをもとに見てみよう。
転職にかかる費用
リクナビネクストの調査データより

なんと!失業中の方が倍もコストがかかってるんですね!!

そうだね。在職中は約37万円、失業中だと約71万円と、大きな差が出ているんだ。
これは、退職後の転職活動の方が長期化するケースが多いというのが一番の理由だね。時間があるゆえにじっくりと会社をリサーチしたりすれば当然活動は長期化するし、退職後のブランク期間が長くなってしまった人なら採用が不利になり、なかなか転職が決まらずにますます長期化する、という場合もありそうだ。

僕なんかは、「ま、急いでもしょうがないから履歴書は明日やればいっか」って考えちゃって、ズルズル長期化しちゃいそうです!
・・・(何でそんなに自身満々に言ってるのかしら)

・・・まあ、そういう理由で長期化する人もいるかもしれないな。
とにかく、ここで押さえておきたいことは2つ。

・転職活動中のコストは、全体平均で54万円かかる
・失業中の場合は、在職中よりも活動が長期化傾向にあり、よりコストがかかる

解雇など突発的なケースでなければ、退職後に転職活動をしようと考えている人は特に予算設定を十分にする必要があるということだな。
なにせ、給与収入が頼りにできない上に、在職中よりもコストが多くかかってしまうわけだから。

転職にかかるお金の準備、他の人はどう考えている?

みんなの転職費用を覗いてみよう

では、転職活動をするに当たって、事前にどれぐらいの準備がされているのだろうか?
前項で出したデータでは、全体平均が約49万円と出ているね。
つまり、「必要な額」よりも、「準備した額」の方が下回っているんだ。みんな、思ったよりもお金がかかった、と感じていることだろう。
さらに、在職中か失業中かで見ていくと、在職中の人は使った金額と準備した額がほぼ同じなのに対して、失業中の人は約8万円も足りていない。退職後の活動だから、ある程度の額を準備しておこうと考えていても、それ以上にお金がかかってしまった、というのが現実なんだ。

これは・・・思っていた以上に深刻ですね。

転職活動の資金が尽きて、アルバイトをしながら活動をしていたら面接に行く時間が取れなくなって長期化してしまった、という人もいる。履歴書の費用や交通費も無くて急遽日雇いのバイトをしてなんとか乗り越えた、という話も聞いたことがある。
これは極端な例だとしても、本来転職活動に必要な業界研究や会社のリサーチ、面接の準備に取りたい時間を他に割かなければならなくなるのは避けたいよね。

そうか・・・でも、ほら、退職後の人は失業保険があるじゃないですか!それでなんとかなると思うんですけど・・・。
甘いわ!失業保険は、もらえないケースもあるんですよ!
ええっ!そうなの!?

失業保険は出ない場合がある

退職後の転職活動を検討している人で失業保険を当てにしている人は多い。でも、これをもらえないケースがあるんだ。
そのケースとは、簡単に言うと「1年未満で退職したケース」だ。

すぐ辞めちゃったらもらえないってことですか?

大まかにはそうだな。厳密にはもう少し細かく定義されているので、それを説明していこう。
まず、失業保険とは雇用保険とも呼ばれていて、「民間の会社で働く人が失業状態となった場合に、再就職するまでの一定期間お金を受け取ることができる保険」のこと。だから、民間の会社で働いている人は、基本的には毎月この保険料を納めているんだ。

確かに、給与明細に雇用保険の欄があります。

この雇用保険の加入期間が1年以上あることが、失業保険の受給条件なんだ。ただし、リストラ・会社の倒産など会社都合の場合はそれが半年になる。
また、この加入期間は「過去2年の間に」という条件がある。例えば、Aという会社に半年務めて、退職した後に失業保険を受け取らずすぐにBという会社に入社したとしよう。その後Bを半年で退職した場合には、過去2年の間に雇用保険に1年以上加入していたという条件を満たしているから、失業保険はもらえるということになる。

へえー、結構ややこしいんですね。

もっと言うと、この失業保険は「働きたいのに働けない人、やむを得ない事情で失業した人」の再就職を支援するための制度だから、「働く意思のない人」には支給されないんだ。
そのため、ハローワークで支給手続きをしたり、毎月の就職活動の報告をしたりする必要がある。

なるほどー、働かずにのんびりしたい人のための制度だと思ってたけど、そうではないんですね。
・・・(当たり前でしょっ!全く!!)

支給期間も90日から最大で330日分と差があるが、もちろん永遠にもらえるものでもないので、「どれくらいもらえるか」というところから逆算して転職活動の予算を計算した方がいいね。
自己都合の退職の場合は、手続き後3ヶ月経たないと支給されないので、そこも注意が必要だ。

すぐもらえるわけじゃないんですね。それは気をつけないと。

転職活動が長期化した場合気をつけたい「税金」

退職後の手続きの話が出たから、ついでにその他必要な手続きについても簡単に説明しておこう。
まずは健康保険。これは万が一大きな病気やケガをしたら大変なことになるから、忘れずに手続きをしなければならない。
基本的には、国民健康保険に加入する手続きを市区町村の役所ですることになる。その他、在職中と同じ健康保険と同じ資格を継続する制度や、家族の扶養に入るという手がある。

これはさすがに僕でも知ってます。

次に、年金だ。これは納付していない期間が少しでもあると、給付の額に大きな差が出るから気をつけたい。
在職中なら基本的に厚生年金に加入しているが、退職後は手続きをして国民年金を支払わなければならない。

これも知っています!

最後に税金。住民税と所得税だな。これは前年の所得に対して課されるものだから、転職活動が長期化した人は注意が必要だ。収入が無いのに、収入が有った時期を対象として計算されるから、「こんなに多いのか!?」と驚く人も少なくない。
住民税は退職の時期によって納税方法が変わる。退職時に一括で支払うケースが多いが、分割の場合は予算に入れておこう。
所得税の手続きは、年内に再就職しなかった場合は確定申告が必要になるので忘れないように。

これは・・・もちろん、知ってます、よ。
・・・(知らなかったのね)

どれも基本的なことだが、案外新卒から3年くらいではじめての転職を考えている人なんかは知らないこともあるかもしれないな。きちんと勉強してどれくらいのお金が必要なのか知っておく必要があるね。

しっかりと準備して転職活動に挑もう

これまで、「転職にかかるお金」について見てきたが、どうだろうか?思っていたよりかかるものだ、と感じたのではないだろうか?

確かに、ちょっと交通費がかかるくらいに考えてましたが、いろいろとお金が必要なんですね。

そうだ!
だから、基本的には在職中の転職活動の方がお金に関しては余裕を持って活動できるかもしれないな。お金に余裕があると精神的にも余裕が出るから、総合的に考えて在職中の活動のほうがおすすめだ。

毎月の収入がありますもんね。

その通り。
しかし、最も重要なのは、在職中だろうが退職後だろうが、「転職活動のための資金面での準備をしっかりとする」ということだ。
どれくらいの期間活動する予定なのか、何社受けるのか、ということからどれくらいの予算がかかるのかを算出し、それに必要な資金を捻出できるかをクリアにしよう。

僕も、一度お金のシミュレーションをしてみます!

うむ!まずはそこからだな!
資金に不安があるなら、なるべく在職中の活動を検討した方がいいだろう。逆に、どうしても退職後に活動をしたいというのであれば、十分な資金を用意するべきだ。

今、明確に転職活動をしようとまでは思っていない人なら、今の内にしっかりと貯金をしておくことをおすすめする。そんな人も、やはりいつから活動をはじめるか、だからそのときまでにいくら貯めるか、という予定を具体的に立てることが重要だね。

転職活動は、お金に関しても計画性を。活動の結果を左右することもある大事なことなので、一度ちゃんと考えてみてくださいね。
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