その転職のきっかけは危険!?失敗リスクを高める動機

2016.6.29 公開 | 2016.10.20 更新

図1

こんにちは。転職エージェント研究所のアイです。

ふとした瞬間に「転職しようかなあ・・・」と考えたこと、ありませんか?

上司とうまくいかないとき、会社の業績が厳しいという噂を聞いたとき、給料がなかなか上がらないとき、あるいはなんとなく「この仕事飽きてきた」と思ったとき・・・
誰にでも一度はこのようなきっかけで転職を考えたこと、あるのではないでしょうか?

もちろん、イヤなことがあれば環境を変えたいと思うことはあるでしょう。
でも、だからといって一時の感情に任せて転職を決意していいものなのでしょうか?
転職するにしても、今すべきではない可能性があるかもしれません。

今日は、転職のきっかけや動機からみる失敗リスクについて、他の人たちのデータを見ながら考えていきたいと思います。

  • 転職ファインダマン

    転職エージェント研究所の所長。転職のことなら何でも知ってる。おせっかい。

  • アイさん

    ファインダマンの助手。元大手企業の人事担当。冷静。たまに読者に喋りかける。

  • 鈴木一郎

    転職活動中のサラリーマン。転職の悩みを、毎回研究所に持ってくる。

誰だって、今の仕事を辞めたいときはある

はあ・・・仕事辞めたい
どうしたんだ鈴木さん?今日は随分ネガティブじゃないか?
だって、ひどいんですよ!昨日も課長に説教喰らって・・・しかも2時間も!もう仕事辞めたすぎて、思わず
「仕事辞めたい」と検索したんでしょう?
ぐぬう・・・なぜわかった?
わかります!そのワード、月間で15万回近く検索されてるんですから。
ええ、そんなに!?
多くの人が仕事を辞めたいと考えたことがあるというのは事実だね。
そして、「仕事辞めたい」と検索すると、「辞めたい理由」とか、「辞めたいと思ったらするべきこと」、「こうすると楽になる」といった記事が並んでいる。それらの記事を読んで、少しでもストレスが緩和されるようならまだ検索する意味もあるだろうから、その行為自体は否定はしないよ。

でも、やはりそれでは根本的な解決にならないことが多いのも事実だ。辞めたいのには理由があるわけで、その理由が取り除かれないと解決にはつながらないよね。

うう、確かにそうです・・・
そして、その「仕事辞めたい」状態が長く続くと、多くの人は「転職」という2文字が頭に浮かんでくる。
果たして、これは転職を考えるきっかけとしてベストなのだろうか?

 

みんなの転職を考えるきっかけ

なんとなく、ベストじゃない気はしますね。
うん、まあ本当にストレスを感じ過ぎていてどうにもこうにもならないというところまで追いつめられているなら、転職のタイミングとしては正しいかもしれない。自分を守る意味でもね。

でも、「転職」をキャリアアップや自己実現へとつなげたいなら、そのきっかけは「現状への不満」ではなく「未来への希望」であるべきだ。つまり、仕事を辞めたいから転職するのではなく、自分の成長のために転職する、と考えているときのほうがタイミングとしてはベストだといえる。

なるほどー。まあなんとなくわかるんですけど、どうしてなんでしょう・・・?

「会社の将来に不安を感じて」転職する人

いい質問だね!では、その質問に答えるために、まずはみんなが「転職活動を始めたきっかけ」に関するデータを見てみよう。

▼【アンケート①】あなたが転職活動を始めた理由を教えて下さい。
第28回転職世論調査.pdf」株式会社リクルートキャリア調べ

このデータによると、転職のきっかけとしてまず挙げられるのが「会社の将来に不安を感じて」というネガティブなものだね。

さらにその不安を感じた点を見てみると、「経営者に問題を感じた」 「事業戦略に納得いかない」 「業績悪化」などが挙げられている。

こちらは、「現状への不満」を転職のきっかけとしているパターンですね。
そうだね。「不安」という感情は、「自分ではどうにもできないもの」や「大きすぎる問題」に対して感じるものだ。

特に大企業ともなれば、「会社の将来」を「自分でどうにかしよう」と考え、また実行できる人はそう多くはいないかもしれない。そういう意味では、普遍的な理由だといえそうだね。

俺も、会社の業績が悪化してるなんて聞いたら、早く転職しなきゃ!って焦っちゃうかも・・・

「年収アップ」を求めて転職する人

こちらは、転職する理由としてよく聞くものだね。
俺も年収アップは常にしたいです!
うん。まあ、年収アップしたくない人なんてのは基本的にはいないだろうから、これも普遍的な理由だといえる。

ただ、「単に年収アップしたいだけ」なのか、「キャリアアップをして結果的に年収アップしたい」のかによって、転職活動の成否は大きく変わってくると思うよ。

また、年収アップは「転職」を手段としなければ達成できないものではない。今の会社にいても、年収アップはできる。

そういう意味では、この年収アップという理由は、ポジティブな人もいればネガティブな人もいそうだね。

うう、そう言われるとそんな気がしてきました。

「キャリア」を理由に転職する人

転職のきっかけ3位、4位を見ていこう。それぞれ、「他の会社で今のキャリアをこれまで以上に伸ばしたかった」「他の会社で新しいキャリアを身につけたかった」となっている。

これらは、「未来への希望」を理由としたポジティブなきっかけといえるね。

うーん、キャリアかあ・・・
5位以下を見ると、「社風が合わない」「人間関係が合わない」というネガティブな意見もたくさんあった。しかし、キャリアを求めて転職を考えている人も数多くいるということは、ぜひ知っておいてもらいたい事実だ。

みんなの転職先を選ぶ基準

なるほど、こうして見ると、みんないろんなきっかけで転職活動を始めてるんですね。
そうだね。では、次に転職先を選ぶ際に優先したことはなにか、というアンケートを見てみよう。

▼【アンケート②】あなたが転職先を選ぶ際の優先項⽬を教えてください。
「第28回転職世論調査.pdf」株式会社リクルートキャリア調べ

やっぱり、年収が多いですね。あとは企業の将来性なんかも。

転職先を選ぶとき、「一番」優先するのは?

うん。さっき、転職活動をするきっかけの1位2位「会社の将来への不安」「年収アップ」を「普遍的」と呼んだが、この転職先の優先項目としてもこれらは非常に普遍性が高いものだ。つまり、誰もがみんな「あるに越したことはない」と考えているものだということだね。

ここからが面白いんだけど、今度は「転職先を選ぶ際、最も優先したことは何か?」というアンケートを見てみよう。

▼【アンケート③】転職先を選ぶ際の最優先項⽬を教えてください。
「第28回転職世論調査.pdf」株式会社リクルートキャリア調べ

「やりたい仕事があったから」がダントツですね!
そうだ!「何かひとつだけ」挙げて、と聞くと年収や会社の将来性という意見はそんなに挙がらないんだ。

これは、「やりたい仕事がある」という理由は「年収」ほど普遍性が高くないが、そのように考えている人の想いは強いからだろうね。
「やりたい仕事」というのは人によって違うものだし、「なんとなく年収上げたい」「なんとなく今の会社が不安」という理由と比べて明確な意志があるのだろう。

なるほど、転職のきっかけとして、オンリーワンになりうるかどうかの違いが出るわけですね。
さらに、「実際に転職した人の決め手」についても見ていこう。

▼【アンケート④】.実際に転職した会社の<⼊社の決め⼿>は何ですか?
「第28回転職世論調査.pdf」株式会社リクルートキャリア調べ

▼【アンケート⑤】⼊社の決め⼿の中で、最も決め⼿となったことは?
「第28回転職世論調査.pdf」株式会社リクルートキャリア調べ

「やりたい仕事ができる」がトップになっているのがわかるね。
なんとなく、核心に近づいてきてる気がします。

「転職のきっかけ」と「結果」がつながっていることが大事

うむ!では最後にこちらのアンケート結果を見てくれ!

▼【アンケート⑥】転職後に、あなたが感じた「転職して良かったこと」を教えてください。
「第28回転職世論調査.pdf」株式会社リクルートキャリア調べ

▼【アンケート⑦】「転職して良かった」と感じた中で、最も強い理由をひとつお選びください。
「第28回転職世論調査.pdf」株式会社リクルートキャリア調べ

「やりたい仕事を任された」がトップです。
さあ、ここまで来れば、転職のきっかけが「現状への不満」ではなく「未来への希望」である理由は何か、という鈴木さんの質問にも答えが出たのではないだろうか?
一貫性が出る、ということですね!
その通り! 転職のきっかけが、キャリアアップなど「未来への希望」であった場合、転職先の選考基準も「やりたい仕事ができるか」、入社の決め手も「やりたい仕事があるか」と、ポジティブなものになりやすいと考えられる。

転職活動をする際の基準や入社の決め手まで、迷わず考えることができるんだ。そして、おそらくそういう人たちの多くは「転職して良かった」理由として「やりたい仕事を任された」と答えるだろう。つまり、明確に「転職に成功した」といえるわけだ。

そうですね、すごくわかります。
逆に、ネガティブな理由、例えば「会社への不満」「人間関係への不満」などをきっかけに転職活動を始めてしまうと、活動の基準もあいまいなものになってしまいがちだ。年収アップといった、みんなが考えているものがきっかけの場合も、転職先を考えるうえで強い動機づけを形成するのは難しいよね。
そうですね。年収はアップしたいけど、じゃあどこの会社でどんなことをしたいのかと聞かれると、うまく答えられないですもん。

今の仕事をしながら情報収集して、転職のタイミングを待とう

そうだね。だからこそ、「転職のタイミング」は、「キャリアアップしたいと思ったとき」や、「やりたい仕事が明確にあるとき」がベストなんじゃないかな。
そうですね!俺も、ちょっとイヤなことがあっただけで「仕事辞めてやる」「転職してやる」と考えちゃうのはよくないと感じました!
その通り!実際、「仕事辞めたい」というタイミングで転職活動を始めた人より、「やりたい仕事を探したい」タイミングで始めた人のほうが、転職に成功しているというのは、今まで数多くの転職希望者を見てきた経験則としてもある。

だから、まずは今の仕事を続けながら、自分の意志、やりたいことやキャリアプランを考えること。そして、それが見つかったら情報収集をすること。転職エージェントに登録して、アドバイザーに話を聞いてもらいながら一緒にいろんな会社の情報を探すのもいいな。みんなが「ベストタイミング」で転職活動を始められることを願っているぞ!

転職ファインダープラスの姉妹サイト、『転職ファインダー』では、対応地域や職種、特徴から自分に合った転職エージェントが探せる!クチコミや評判、人気ランキング、年収診断もチェックすることができるぞ!
転職エージェントの口コミ・評判比較 転職ファインダー

あなたにオススメの記事

転職活動を始めたら読もう

転職面接で圧倒的に成功率を高める5つのポイント

転職準備や気持ちを整えよう

ブラック企業を回避して転職をする方法

あなたに合う転職情報、届けます

IT業界未経験者向け転職マニュアル!IT業界の基本と転職術

4200人の年収アップ額も大公開

30代の転職実態調査!年収アップ成功率と転職活動重要ポイント

Special

リクナビネクストのグッドポイント診断を試してみた~助手のアイさん編~

転職準備や気持ちを整えよう

「仕事辞めたい」と検索するあなたへ

転職ファインダー

キャラクター紹介キャラクター紹介

転職ファインダマン

転職ファインダマン
転職エージェント研究所の所長。転職のことなら何でも知ってる。おせっかい。

助手

助手
ファインダマンの助手。元大手企業の人事担当。冷静。たまに読者に喋りかける。

鈴木 一郎

鈴木 一郎
転職活動中のサラリーマン。転職の悩みを毎回研究所に持ってくる。

ピックアップピックアップ記事

プロと転職成功者の体験談から導く!転職活動で成功する人と失敗する人の違い

【転職の疑問を解決!】転職エージェントが無料の理由

登録前にチェック!転職エージェント利用メリットとデメリット

おまとめ記事転職まとめ記事

転職ファインダー

トップへ戻る
トップへ戻る