悪質求人票が急増中?ブラック企業が使う嘘の募集条件に注意

2016.11.8 公開 | 2017.5.17 更新

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こんにちは。転職エージェント研究所のアイです。

ここ数年で転職のハードルも下がり、多くの人にとって転職は身近なものとなりました。
気軽さが目立つ一方で、ブラック企業の罠にはまってしまう方も少なくないようです。

実際に、転職先が聞いていた条件と違い、理想とは大きくかけ離れたところだったという残念な声も研究所には届いてしまっています。

なかなか、防ぐのは難しいことだと言われているのが現状ではありますが、ブラック企業に入社して人生を棒に振るなんてことは絶対に避けなくてはなりません。
自分でどんな悪質求人があるのかを知り、ブラック企業に転職するリスクを極力下げることはできます。

転職を成功させるためには、ブラック求人を見分けるための知識が必須です。
今回は、最近の悪質ブラック企業の求人の罠とそれに対する対策や注意点を詳しく解説します。

ハローワーク、求人サイトに虚偽の求人掲載をするブラック企業

ハローワークや求人サイトの掲載求人に記載のある募集要項や採用条件。
ブラック企業が故に人が集まらないため、虚偽の内容を掲載して、採用時にごまかす企業が多いようです。

もちろん、法律でも求人票に虚偽の内容を記載して募集することは禁止されています。
それにも関わらず、現在の法律では企業が言い逃れできてしまうがために、このような事態が横行してしまっているのです。

「求人票を出したときと、採用時で会社の体制が変わった」

のような言い逃れが出てしまえば、なかなか法を適用できない実状があります。

虚偽内容の多くは給与について

ブラック企業が求人票で虚偽を記載するのは、多くが給与や年収などの賃金に関する部分です。

日本労働組合総連合会に寄せられているブラック被害内容の一例をご紹介します。

30代男性

残業代支給とのことで、残業が発生するのも承知で入社。
実態は支給されるどころか、タイムカードだけ切らされてサービス残業。
おまけに昼休憩さえとれないのに、昼1時間分は給料から引かれる始末。

twitterユーザー

ハローワークの求人票、学歴不問・資格不問で賃金193,000円の募集。しかし面接を済ませ雇用が決定後「貴方は無資格だから176,200円からね」と言われ、➖16,800円の求人詐欺に引っ掛かってしまった。

なかなかヒドイ体験談ですが、このようなことは少なくないようです。
このようなブラック企業は、働く社員のことをなんとも思っていませんね・・・

就業後に判明している嘘のパターン

ブラック企業の求人に騙されたという人の声に共通するのは、以下のパターンです。

  • 給与額が低くなる
  • 賞与有⇒賞与なし
  • 残業代支給⇒残業時間をカウントしない
  • 試用期間が変わる
  • 記載の指定休日が守られない
  • 教育制度あり⇒ほとんど教えてもらえず放置(見て覚えろ状態)

どれも、働き始めれば本当につらいものばかりです。
これを了承して入社するのとでは訳が違います。

どうすればわかる?ブラック企業が出す求人の嘘

では、ブラック企業が求人の募集条件でつく嘘をどうすれば見破れるのでしょうか?

嘘を見破るのは、入社してみないとなかなかできませんが、ブラック企業かどうかで見えてくることはいくつかあります。

企業にブラック要素がないかチェック

  • 年収の詳細がうやむや
  • 離職率が高い
  • 応募資格の基準が低い
  • 求める人物像が精神面の強さばかり
  • 採用フローがいい加減

ブラック企業とホワイト企業の見分け方については、下記の記事でも詳細を解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

聞けるところまで詳細を確認

面接が順調に進み、採用条件の話になったときや、面接終盤の「質問はありますか」と聞かれたタイミングで条件の詳細を確認しましょう。

内定まであと一歩という局面では、なかなかその雰囲気を壊すようなことは言いたくないものです。
ですが、条件面の質問をしたことで内定を出さないような企業は、それこそブラック企業の可能性が高いのです。

労働条件に後ろめたいことがない企業は、堂々とその説明をしてくれます。

給与額の内訳が気になれば、モデル年収や、入社した場合に似たようなポジションの人の給与例を教えてもらいましょう。

説明が雑だったり、答えになってないような回答が返ってきたら、その企業の実情を疑った方が良いかもしれません。

選考を受けている企業については、希望半分、疑い半分の気持ちを持ちましょう。

口コミサイトやTwitterで企業名を検索する

これはローカルな程なかなか情報が少なくなるものですが、劣悪な労働環境や、給与条件について情報がないか検索し尽す勢いでチェックするのがおすすめです。

Twitterに関しては、連合がブラック求人体験談のツイーとを募ったりしていますので、「#ブラック求人あるある」などでパターンなどを把握することができます。

どうしてもネガティブな情報にはなりますので、100%鵜呑みにするのではなく、その情報を書き込んでいる人にも問題があったかもしれないという可能性も頭に入れて客観的にチェックしてみてください。

また、1度大々的に問題となった企業は、その体質を改善している可能性もあります。
なるべく新しい情報を探しましょう。

どうしても信じられない情報が出てきたら、企業に事実確認をするのも良いかもしれません。
聞かれた人事担当者も怒ってしまうかもしれませんが、反対に事情を丁寧に説明してくれるようなしっかりした企業もあります。

どうしてそんなに条件を気にするのかと言われたら?

ブラック企業問題が大きく取り上げられるようになって、転職者の中にも条件をしっかりと確認する人が増えました。
「どうしてそんなに条件を気にするのか?」と言う人事担当者もいるようですが、当たり前です。

その条件面で騙されている被害者が多くいる現状で、それを防ぐためには、その企業の疑いポイントを払拭し、信頼するほかにないのです。

給与額はもちろん、労働条件は人が足りないがために騙して良い訳がありません。

条件を気にする転職希望者に対して、威圧的になるような価値観を持つ企業はあまり良いとは言えないでしょう。

ただ、ブラック企業以外にとっては、信頼してもらいたい気持ちもあると思いますので、謙虚な気持ちも忘れずにいましょう。

ブラック企業要素をチェックする

ブラック企業は、担当する人事や役員以外の人から感じ取れる要素があります。
1番感覚でわかりやすいのは、社内で働く様子を見せてもらうことです。

ブラック企業で働く人の目は、輝きが失われていることがほとんどで、活気があるとは程遠い雰囲気を持っています。

何度も言うようですが、内定が間近だからといって目をくもらせないように注意してください。

ブラック企業に転職してしまった人の話では、入社後によくよく思い返してみたら社内の雰囲気全然良くなかったという声もあります。

同じ立場や近いポジションの人から話を聞く

入社したら同じ立場になる人や似たようなポジションの人から1対1でお話を聞きたいとお願いしましょう。
内定が出た後であれば比較的頼みやすくなります。

「緊張してしまうので、なるべく1対1で」とお願いするのがポイントです。

上の立場にいる人ほど、その会社の悪質な体制を容認している可能性もあるので、自分が高いポジションでエントリーしている場合は、部下になる立場の人がおすすめです。

そして、給与条件や待遇、1日のスケジュールや休日状況、人間関係等気になる部分を詳しく聞いてみましょう。
ブラック企業であれば、何かしらのボロが出てくるはずです。
当たり障りのない回答が返ってくれば、深堀する勇気を持ちましょう。

ブラック企業を判断するためでもありますが、あなたの転職先を決める大切な時間にもなります。
時間をとってもらうことに感謝の気持ちを持ちつつ、少し図々しくなることも大切です。

転職エージェントでブラック求人は紹介されるのか

転職エージェント経由であれば安全なのでは…?と考える方もいらっしゃると思いますが、絶対安全とは言えないようです。

ただ、比較的自分だけで転職活動を進めて、転職サイトやハローワークの掲載求人から応募する企業を決めるような場合よりは、リスクは軽減されます。

もちろん、悪質な求人を紹介した転職エージェントは評判が下がるリスクが伴うため、なんでもかんでも紹介することはしないからです。

また、転職エージェントでは、あなたが選考を受ける以前に、その企業に人材を送り込んだ実績がある可能性も高く、その人の入社後の話も聞けるケースがあります。

ですが、絶対安全とは言えないのはなぜなのでしょうか?

転職エージェントの報酬事情によるリスク

転職エージェントは、求人を募集する企業に人材(=転職希望者)を紹介し、その人が採用されれば採用時に決められた年収の30~35%程度が報酬となります。
内定者の年収が高いほど、報酬も高くなり、転職エージェントとしても売上アップに繋がるということです。

そのため、自社の利益だけを優先するような転職エージェントでは、たとえブラック企業であっても、年収額が高ければ求人を抱えている可能性があります。

これが、報酬事情によるリスクです。

転職エージェントが抱える求人数によるリスク

転職エージェントも抱える求人数が安定していないケースや、不況で優良求人自体が少ない状況では、条件が悪い求人を取り扱わざるを得なくなります。
また、転職エージェントでさえ、ブラックな実態を把握しきれていない可能性もあります。

多少条件が悪くても、企業自体はブラックでないケースもありますので、全部が虚偽のあるようなブラック求人ということではありません。

募集要件を満たす求人がない場合のリスク

転職エージェント利用者に対して、募集要件を満たす求人が少ない場合、もしあなたが転職エージェントだったらどうしますか?

「キャリア足りないので、紹介できる求人がありません。」

とはなかなか言えないですよね。
自社の評判に悪影響を及ぼしかねません。

なるべく転職成功者を増やしたい。売り上げを出したい。
と考えた場合、転職エージェントでは採用率の高いブラック企業やブラック求人を紹介するという事態がおきやすいのです。

ブラック求人に当たるリスクのまとめと対策

ブラック求人に当たるリスクは避けられません。
転職サイトやハローワーク、転職エージェントを利用しても、直接企業に応募したとしても、そのリスクな伴います。

自分がいいなと思った企業、選考を受けたいと思った企業の求人やその企業の情報から、危険性がないかチェックし、さらにその企業がブラック企業である要素がないか自分で確かめていかなくてはなりません。

そして、給与額や休日など求人について虚偽があるのは悪質ですが、その他の条件については、あくまで自分の感覚ベースになるということです。
仕事によって、忙しさやスケジュールはさまざま。
企業規模や経営状況、業界状況などによっても賞与が左右されることもあります。

求人詐欺にあわないよう注意しながらも、どんな企業でどんな条件下で働くかは自分軸によって判断していきましょう。

ブラック求人がなくなる日も遠くはない?

日本労働組合総連合会によると、2016年10月からブラック求人を取り締まるための法律を見直す議論が本格化するようです。

また最近は、社員のことを思って働きやすい環境を整える努力をする企業も増えてきています。
それは大企業に限らず、中小企業でも、ベンチャーでもあることです。

悪質な企業の体質を根本から直すのは、本当に難しいことです。

ですが、

企業はその企業を支える社員のことを大事に、社員はもらっている給与=企業からの期待に応えられるように働く

企業側と社員が持ちつ持たれつの関係であることが、企業とそこで働く社員が幸せになるのではないでしょうか。

それが実現できている会社は、働く社員の顔も活き活きとしていて、社内も活気で溢れています。

転職先選びもギャンブルと言われる時代ではありますが、よりよい転職先を見つけるための参考にして頂ければと思います。

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