転職で人気のメーカー業界実状と成功可能性

2016.1.26 公開 | 2017.3.13 更新

mv112

こんにちは。転職エージェント研究所のアイです。

突然ですが、もしいま転職をするなら、今の業界とは違う所を選びますか?それとも、今の知識を最大限生かすために、同じ業界の転職を選びますか?

転職エージェント研究所に寄せられた転職体験記を調査すると、4200人中、30%の方が異業界への転職を行っています。

そんな異業界への転職を詳しく見ていくと、電機や自動車、食品などの「メーカー」への転職者がとても多く、人気なことが分かってきました。たしかに、メーカーを希望する方はとても多いです。

そこで今回は、メーカーと呼ばれる製造業界の分析と、転職市場はどうなのか、どんな人がメーカーに求められているのかを皆さんにお伝えしていこうと思います。

  • 転職ファインダマン

    転職エージェント研究所の所長。転職のことなら何でも知ってる。おせっかい。

  • アイさん

    ファインダマンの助手。元大手企業の人事担当。冷静。たまに読者に喋りかける。

  • 鈴木一郎

    転職活動中のサラリーマン。転職の悩みを、毎回研究所に持ってくる。

今、転職人気のメーカー

(求人サイトを見ながら…)うーん…転職をするならやっぱり大手メーカーがいいなぁ。
お、鈴木くんじゃないか。求人サイトとにらめっこしながら、何をしているんだい?
あ、所長。やっぱり転職するなら大手メーカーがいいかなぁと思って。メーカー系の企業求人を調べている所なんですよ
大手メーカーか。確かに最近また、メーカーへの転職人気が高まってきた気がするな。

DODAが調べた2015年の転職人企業ランキングでも、1位にトヨタ自動車が選ばれたり、3位にはSONY、7位にはHondaが選ばれたりと、電機・自動車メーカーを中心に、転職人気が高まってきている。

最近、人気が高まってきたんですか?
長年、転職相談を受けてきた感覚値での話なんだけどね。
大手の電機メーカーではリストラや業績悪化が叫ばれているから、ニュースでよく聞くような企業の人気は落ちているが、自動車メーカーの人気は上がっている感じがするよ
なるほどねぇ。じゃあ自動車メーカーも受けよっかなぁ。
人気だから採用選考を受ける、というのは感心しないなぁ。
本当にそこにやりたいことがあるのかどうか、自分に合う業界なのか、転職エージェントに相談しながら考えてみるといい。

メーカーというのもたくさん種類があるんだ。よし、自動車メーカーだけでなく、様々なメーカーについて今回はお伝えしよう!業界を知ることで、転職先の幅広がるぞ。

メーカーってどういう業界?

メーカーというのは大まかなくくりだが、製造業全般が含まれる。
その中には自動車製造企業や電気製品製造企業、食品加工物製造企業なども含まれているんだ

細かく分けていくと、まず素材となる鉄やガラス、糸、プラスチックなどを製造するメーカーがある。そしてそれを加工して部品などを作るのもメーカーとなる。

その部品を組み立てるのが一般的にメーカーとよばれている自動車製造企業や電気製品製造企業ということになるんだ。

つまりメーカーと言ってもそれ単体で完結するものではなく、部品や素材といったメーカーが作ったものを利用して完成品を作り上げているんだ。

原材料を製造するメーカーを川上、加工して組み立てるメーカーを川下と川の流れに例えて呼ばれたりするね。

なぜ最終的に完成品を作り上げる企業を一般的にメーカーと呼ぶかと言えば、消費者が直接かかわるのはその段階のみとなるからだ。
素材や部品を作り上げるメーカーは企業にしか販売をすることがないため、消費者と直接かかわることは少ない。

しかしその価格などが最終的な販売価格に反映されるため、実は大事な事なんだ。

また、自動車メーカーなどは直接製品を売るが、電気製品や服飾などは小売店に卸して販売を委託している場合が多いため、車のメーカーなどとは立ち位置が少し異なった扱いをされている。

車を買うときはまずメーカーを選んでその店に行くことが多いが、電化製品や洋服を買うときには小売店に行ってから選ぶ人が多いからね。
そのため車のメーカーはあまり新規参入はされないが、電化製品などは新規参入が比較的しやすいといえるね。

メーカーと一口に言ってもその中には様々な分類があるんですね…。TOYOTAみたいに、組み立てる企業だけがメーカーだと思ってました…。

素材メーカーや加工メーカーはなかなか見えずらいところだらね。
あと、メーカーには必ずと言っていいほど工場が付随している。

まあ製造というからには当然のことだが、人件費や土地の問題で海外に工場を建てているメーカーも多い。
だからメーカーでは外国語を話せる人材が重視される傾向にあるね。

また、営業に関しても海外輸出が増えていることから外国語を話せる人材は重宝されるぞ。とはいえ、主な市場は国内であるメーカーが多いので、外国語が必須というわけではないんだ。

製造業の分類はなかなかややこしい場合があり、印刷業は製造業に含まれるのだが新聞・出版業は第三次産業の分類になっていたりする。

また、パソコンとゲーム機はそれぞれ違う製造業に分類されている。これらの分類は随時見直されていて、時々変更されることもあるんだ。

僕みたいな営業って必要とされるんですか?

もちろん営業はどのメーカーでも必要だ。
素材を作るメーカーではそれを必要とする加工製造の企業に営業をする必要があるし、加工した製品も営業を通して納品する契約をする必要がある。

そして完成品を消費者に販売したり、小売店に置いて販売スペースを確保するのも営業の仕事だ。

営業が必要ないメーカーは存在しないよ。
メーカーは常に価格競争にさらされているから、いかに自社の利益を確保しつつ製品の納品先を確保するかが営業の仕事において重要なポイントだ。

なぜメーカーの転職市場が伸びているの?

最近はメーカーへの転職を希望する人が増えているんだ

なぜかというと、メーカーの中で業績が振るわない企業はリストラや減給、工場の閉鎖といった対処をされてしまい正社員の登用も控えられてしまうのだが、業績が順調なメーカーであれば給与水準も高めになっており、賞与や昇給にも期待できるため人気があるんだ。

また海外進出をしているメーカーも多いため、英語のスキルなどを持っている人もその力を生かすことができるし、上昇志向がある人にも人気がある。

しかし技術職などは未経験者の転職は難しいため、なかなか転職に成功する人はいないんだ。

営業や企画などであれば異業種からの転職でも受け入れてもらえる場合が多いから、異業種からどうしても転職したい場合はその職種を考えてみよう。

メーカーの場合、その多くは資本金が多額となっていてあまり潰れる心配はない。

もし業績が悪化しても同業他社の子会社となって残る場合がほとんどのため、将来性としては他の業界よりも安定していると言える。日本のメーカーは世界的にも評価が高い。

(家電業界は、サムスンやLGのような韓国企業に押されて少し元気がないけどね…。)
そうしたモノづくりに貢献したいという思いやグローバルな活躍を望む人にも人気があるんだ。

そうですよね。日本のメーカーって安心感があるというか、とりあえず潰れることまではなさそうっていう気がします。しかし業績が悪化したら厳しそうですね・・・。

そうだね。しかし業績が悪化しているメーカーは対処が早いから、しっかりと見ていると意外と分かりやすいんだ。
業績が悪化しているメーカーはリストラが多く求人も出ないからまず転職の選択肢に上がることはないけれど、メーカーへの転職を考えているときはしっかりと確認しておいた方がいいね。

自動車メーカーへの転職

自動車メーカーへの転職を考える場合、まずはどのメーカーに転職したいかを決める必要がある。
有名なところではトヨタ自動車、本田技研工業、日産自動車などがあって、どれも2015年の転職人気ランキングでは2014年と比べて順位が上がっていて、人気が上昇しているのがわかるね。

どれも円安の影響を受けて業績を伸ばしていて、特にトヨタ自動車は新型株の発行や女性が初めて役員になったことなどにおいても注目されているんだ。

どの自動車メーカーにおいても海外市場を伸ばしている傾向があるから、将来的に重要なポジションにつくためには英語力を求められるだろう。

自動車メーカーで求められる能力は管理能力が一番だ。
品質やコスト、スケジュールなど管理をしっかりしなければ仕事が成り立たない項目はたくさんあるので、それらを管理するにあたって自分がどのように優れているかをしっかりアピールして面接を受けるようにしよう。

また、自動車メーカーには車が好きな人がたくさん集まる。
なぜそのメーカーを志望したのかも重要なポイントとなるため、ただ車が好きだからではなくそのメーカーにこだわるポイントをよく考えて、うまく伝えなくてはいけない。

自社の車が好きだと言われて悪い気がする人はいないが、その理由がとってつけたような内容であればすぐにわかってしまう。
だからなぜ好きか、なぜこのメーカーを選んだかを熱意を持って伝えていこう。

営業職であれば今までの売り上げの他、このメーカーの車の強みはこれだからこうしたアピールをすれば売れるだろう、ということも伝えるようにしたほうがいい。
エンジニアであればこれまで行ったコスト削減の実績や納期短縮の取り組みなどを伝えるようにした方がいいね。

そうしたことを伝えて、自分がこの自動車メーカーにどういったメリットをもたらすかを伝えないと、倍率が高く狭き門となっている自動車メーカーでは他の応募者から一歩先に出ることはできないんだ。

でも自動車メーカーの営業って何をするんでしょう?なんとなくショールームに自分で買いに来たお客さんの応対をするだけに思えるんですが。
だからあなたはダメなんですよ。
それだったら事務だけいれば十分でしょう。
自動車メーカーの営業はちゃんとした仕事があるんです。

自動車メーカーの営業職は何するの?

そうだね。まず車というのは大変高価だから、そう頻繁に買うものではないだろう?だからショールームを見に来るお客さんのほとんどは、どこの車がいいかを見に来ているんだ。

だからトヨタの車を買おうかと思っているお客さんでもホンダのショールームも見たりする。
そして営業マンの仕事はそうしたお客さんに自社の車がいいと思ってもらうことだ。

とはいえ、各メーカーの車にそれほどの性能差や価格差があるわけではない。
しかしメンテナンスなどのたびに顔を合わせることになる営業マンには差がある。
だから営業マンが気に入ったところで買う場合が多いんだ。

気に入ってもらうためにはまず、自分が自社の車が好きだと分かってもらえるような説明をすることが一番いい。
もちろん相手の反応を見ながらだが、好きな車であればきちんと応対してくれるだろうと思ってもらえるからね。

そしてゆっくり考えてもらえるように結論を急がないようにして、自分を売り込むつもりで営業をしたらいい。
自動車メーカーの営業はただ車を売ったら終わるわけではないから、長く付き合ってもらってまた買い替えの時に指名してもらえるような営業を心掛けるべきだね。

なるほど。営業はそれなりのテクニックがいるんですね。気を付けないと。

電機メーカーへの転職

電機メーカーに転職する場合だが、一番需要があるのは同業他社の技術職の転職者だ。
これはそれぞれのメーカーで独自技術があるため、それを用いて自社の技術の向上にもつながることが理由だね。

また、国内の電機メーカーは海外の安価な製品にシェアを奪われたり粉飾決算が発覚したりと業績を下げているところも多い。
それに伴って規模の縮小や工場の閉鎖などで大量の解雇者が出たりしているので、求人もそれほど多く出てはいない。

しかしその中でも転職人気ランキングでソニーが3位、パナソニックが8位になったりと、大手メーカーには人気がある企業も多いんだ。
人気がある企業はそれぞれ他社より秀でた分野が1つはあるメーカーなので、市場において一定のシェアを確保できているところは業績も落ちにくく人気があるんだ。

電機メーカーの場合も工場が海外にある場合が多いため、英語やその他の外国語が話せる人材は必要とされる傾向があるね。

また、営業は小売店のほか企業への直接納品なども行うため、法人営業の経験があればそれを生かした仕事ができるだろう。
場合によってはセッティングなどを手伝うこともあるから、技術的な知識もあるとよりアピールにつなげることができるね。

電機メーカーは本当に人気?

電機メーカーはなんとなく売り上げが落ちているイメージもありますけど、人気のあるメーカーもあるんですね。

例えばソニーはゲーム機などで世界的なシェアがあるだろう?それに加えて赤字部門を切り捨てたりもしているから、安定した売り上げを誇るんだ。
それに世界的に日本の家電製品はまだまだ人気があるから、赤字を抑えたり特定の分野で大きく他社を引き離しているメーカーはしっかりと売り上げているんだ。

海外との取引なども増えている以上、電機メーカーに転職するためには英語力が一番必要といえるだろうね。今はできなくてもいいかもしれないが、学ぶ姿勢はしっかりと見せていかなくてはいけないよ。

日用品・食品メーカーへの転職

日用品や食品メーカーというのは、季節やそのときの流行などで大きくその売り上げが変化するからその業績がいいか悪いかは判断が難しい。

今の業績が良くても、一過性のブームで底上げされていてブームが去った後はそれほどの売り上げがないかもしれないからだ。しかし食というのは他のメーカーよりも消費者の生活に密着しているため、最も身近なメーカーともいえるんだ。

だから日々消費するような食品を扱っているメーカーであればしっかりと安定した業績を残していることが多い。
開発職や営業職はかなり需要が多く、常に他社に負けないよう新商品の開発が行われているため、営業は大量消費するような企業に新商品をしっかりと売り込むことが求められる。せっかくの新商品も売れなければ売るわけにはいかなくなるからね。

日用品も生活に密着していて、特にメーカーで選んで使い続ける人は多い。

そして営業の主な仕事は、大量に消費するような施設への売り込みや小売店での売り場面積の確保などが多いだろう。こちらも日々品種改良がおこなわれているため、研究職はかなり需要があるだろう。

どんなメーカーでも研究職はかなり優遇されるため、研究職は転職先がかなり見つかりやすいだろう。営業職の場合は求められるスキルがメーカーによって異なるため、自分のキャリアをしっかりと把握したうえで転職先を決める必要がある。

僕みたいにあまりスキルを持っていない人はメーカーへの転職は無理ですかね・・・。

そんなことはないぞ。業種にもよるが、営業に一番必要とされるのは営業力だ。

だから営業に関しては面接でしっかりとその営業力を発揮する事が求められる。
何か足りないものがあれば転職してから学ぶこともできるから、しっかりと学ぶ姿勢を持っていることをアピールできれば問題ないだろう。

学ぶ姿勢ですね。わかりました。
メーカーに応募する時は、その気持ちを忘れないようにして面接に挑んできます。

うむ、しっかりとアピールするようにな。またわからないことがあればなんでも聞いてくれ。

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