人事目線で要点を抑える!履歴書の自己PR欄をまとめ方

2016.10.5 公開 | 2017.5.17 更新

Man writing curriculum vitae at his desk

こんにちは。転職エージェント研究所のアイです。

みなさんは、履歴書の自己PR欄にはどんな内容を書いていますか?

「職務経歴書にも自己PRは書くから、履歴書はどんなふうに書いたらいいかわからない」という方、結構いると思います。
逆に、「書きたいことがあり過ぎて何をピックアップすればいいのか迷う」という方も多いでしょう。

スペースが小さい故に、意外と書くのが難しい履歴書の自己PR。
今回は、履歴書で効果的に自己PRをするための、自己PR欄のまとめ方について解説いたします。

最初から「志望動機記入欄」がない履歴書を選ぶのもアリ!

履歴書の提出を求められたとき、郵送であれば書店などの店頭で、メールなどで提出であれば、インターネット上にあるテンプレートなどを探すかと思います。

そのとき、記述する項目欄の数やスペースの取り方に違いがあり、迷ったことがある人も多いのではないでしょうか?

ないものを選びたいけど、ある方が無難なのではないか・・ない方を選んだら、怠惰なイメージを持たれるのではないかなどと心配して、職務経歴書にも書く自己PR欄や志望動機欄のある履歴書を選んでしまう人も多いかと思います。

職務経歴書でしっかりと記載するのであれば、わざわざ同じことをかくことになるような履歴書を選ぶ必要はありません。
履歴書は人事担当が管理する情報として提出を求めることがほとんどで、選考に関しては職務経歴書が重視されるためです。

もちろん、好みでそちらを選んで記入することも問題ありませんが、履歴書のフォーマットを指定され、そこに自己PR欄がある場合などはあります。

人事は履歴書をどのように読んでるの?

まずは、自己PRをする対象である「人事」が履歴書などの応募書類をどのように読んでいるか知っておきましょう。

特に応募の多い会社であれば、1日に数十枚の応募書類に目を通すこともざらだそうです。
1枚1枚しっかりと読み込むことはなかなか難しいという人事の方も多いでしょう。

では、履歴書についてはどこを重点的に見るのでしょうか?
答えは、「写真の雰囲気」「文字の丁寧さ」「職歴」「志望動機」です。

これらをパッと見て、「悪い印象を受けない」「性格やスキルが自社の風土に合っていそう」「自社を志望する気持ちが強そう」と感じたら、その他の項目にもしっかりと目を通します。

つまり、履歴書の自己PR欄を考える前に「清潔感ある写真を撮って貼る」「文字を丁寧に書く」「職歴・志望動機をしっかりと書く」という努力が必要になってくるのです。

履歴書の自己PR欄は、職務経歴書への「入口」

写真もしっかり貼った、文字も意識して書いた、その他の項目もちゃんと埋めた…これらをクリアしたら、いよいよ自己PR欄です。

履歴書の自己PRを書く際には、職務経歴書への「入口」だということを押さえておきましょう。
この欄は、スペースが小さく限られています。

だからこそ、ここで全てを完結させようとするのではなく、人事の興味を惹いて「職務経歴書もちゃんと読んでみようかな」「面接に来てもらって会ってみたいな」と思ってもらうことを目的とするのです。

「ひとつに絞る」が履歴書での自己PRを効果的にするコツ

小さなスペースで人事の興味を惹くためには、色々な情報をバラバラと書いてはいけません。
「コレ」というアピールポイントをひとつに絞って、その内容をわかりやすく伝える必要があります。

以上が、人事の視点から考える、履歴書の自己PRを書く上での基本的な考え方です。
それでは、以下具体的にどうまとめれば「いい自己PR」になるのかを見ていきましょう。

これでもう迷わない!履歴書の自己PR欄をまとめる4ステップ

「よし、じゃあ僕の一番の強みは●●だから、早速書き始めよう!」と、いきなり自己PR欄を埋めてはいけません。
マイルストーン無しに書き始めると、必ずどこかでまとまりが無くなったり辻褄が合わなくなったりします。

以下紹介するステップ通りに構想して書けば、必ず人事の目に留まる自己PRが書けるようになるので、一度じっくりと読んでみてくださいね。

ステップ①:自分のアピールポイントを全て書き出そう

まずは、自分の今までの経験や仕事内容などから、「アピールできるポイント」を思いつく限り全て書き出しましょう。

「コミュニケーション力を活かした営業」「分析力を活かしたソリューション提案」「●●の資格を活かしたスキル」など、どんどん書いていきましょう。

ステップ②:「2つの基準」を用いてアピールポイントをひとつに絞ろう

次はステップ①で書き出したアピールポイントをひとつに絞りましょう。
何に絞るかを考えるときには以下の「2つの基準」に則ったものにしてください。

基準1=志望する会社の求めているものと合致しているか
基準2=客観的(数値など)な根拠があるか

基準1志望する「会社の求めているものと合致しているか」は、履歴書に限らずどんな自己PRの場でも必要なものです。
例えあなたがどんなにすごい実績を挙げていても、どんなに取得困難な資格を持っていても、それを志望する会社が求めていなければ意味がありません。

事前にその会社のことをしっかりとリサーチし、「今こんな人材を求めているだろう」「こんなスキルがあれば貢献できるだろう」ということを考えておく必要がありますね。

基準2の「客観的(数値など)な根拠があるか」に関しては、客観的な根拠が無いとそれを見た人事が「どれくらい自社に貢献できるのか」判断できないからです。

履歴書は、直接会って話すことができない書面上でのコミュニケーションなので、なおさら数値化できるなどの明確な根拠が必要になります。

ステップ③:自己PRのタイトルを決めよう

アピールポイントを絞ったら、まずは自己PRのタイトルを決めましょう。
もし履歴書を見る人事に時間が無ければ、タイトルだけを見てそれ以降を読み進めるかどうか判断されてしまうこともあるかもしれません。

誇大表現で嘘をつく必要はありませんが、「志望する企業が求めていて」「他の人より優れている、あなたならではの魅力」をタイトルに入れると注目を惹きます。

例えば、新しいサービスを開発し、顧客の新規開拓を求めている会社であれば「3年間、新規受注トップであり続けた提案型の営業力」などですね。

ステップ④:経験・成果・スキル・貢献の順に書こう

タイトルを決めたら、そのアピールポイントに沿った内容を「経験・成果・スキル・貢献」という時系列でわかりやすく書いていきましょう。

例えば、
経験/●●業界で5年間、新規開拓型の法人営業として働いてきました。
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成果/他の人は面倒に思う細かなヒアリングと課題分析を手を抜かずにやった成果が出て、3年目以降は社内でも受注数トップを保ち続けてきました。
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スキル/クライアント様のことをよく知り、ニーズに沿った提案をするスキルには自信があります。
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貢献/新規サービス開発に伴う顧客の拡大を目指す貴社にて、前職で得たスキルを活かして貢献できればと考えております。
のように書けば、読む側にとってメッセージが非常に明確になります。

【実践】履歴書の自己PR、失敗例を添削してみよう

上記のステップで自己PRを書いたら、最後に「推敲」をしましょう。

誤字・脱字が無いか、事実と違う内容は無いかなどの基本的なことはもちろん、ステップに沿って論理的にわかりやすく書けているか、という観点での確認をしておきたいところです。

しかし、この「推敲」、慣れていないと意外と難しいもの。
そこで、推敲の練習として以下の自己PR文を「添削」することで、感覚を掴んでもらえればと思います。

良くない例文の内容を正すことで、「どこが悪いのか」「悪いところをどう修正すればいいのか」のコツが掴めるようになります。
添削例と比べながら、是非実際にやってみてくださいね。

失敗例①:アピールポイントが絞れていない

「【3年間、新規受注トップであり続けた提案型の営業力】旅行業界で5年間、新規開拓型の法人営業として働いてきました。クライアント様のヒアリングやリサーチ、課題分析による提案力はもちろん、フットワークを活かした飛び込み営業や、先方のご担当者の懐に入るコミュニケーション力を活かして、3年目以降は社内でもずっと受注数トップでした。これらを活かして貴社にて活躍できればと考えております。」

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失敗例①の添削例

「【3年間、新規受注トップであり続けた提案型の営業力】旅行業界で5年間、新規開拓型の法人営業として働いてきました。他の人は面倒に思う細かなヒアリングと課題分析を手を抜かずにやった成果が出て、3年目以降は社内でも受注数トップを保ち続けてきました。クライアント様のことをよく知り、ニーズに沿った提案をするスキルには自信があります。新規サービス開発に伴う顧客の拡大を目指す貴社にて、前職で得たスキルを活かして貢献できればと考えております。」

≪添削のポイント≫
提案力、フットワーク、コミュニケーション力とアピールポイントが多すぎてどれが一番の強みなのかが不明瞭なので、「提案力」にポイントを絞りました。

失敗例②:まとまりがなく、わかりにくい

「前職ではWEB系開発のエンジニアとして7年間、下流工程から上流工程まで経験してきました。この経験を活かして、貴社でもエンジニア職を志望いたします。新規事業にも多く関わってきたので、要件定義から設計、開発、納品まで知識と実務経験があります。また、海外のクライアントとのやり取りも多く、英語力にも自信があります(TOEIC800点)。」

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失敗例②の添削例

「【遅れていた案件も通常スケジュールに乗せるタスクマネジメント力】前職ではWEB系開発のエンジニアとして7年間、下流工程から上流工程まで経験してきました。新規事業にも多く関わってきたので、要件定義から設計、開発、納品まで知識と実務経験があります。一番の強みは、今まで10のプロジェクトに携わってきた中で培った全体の進行管理スキルです。特に最後に参加したプロジェクトは、予定より半年進行が遅れいてる案件をリーダーとして引き継ぎ、当初の予定通り納品した実績もあります。この経験を活かして、貴社でもエンジニア職として貢献できればと考えております。」

≪添削のポイント≫
時系列がバラバラでわかりにくいので、経験・成果・スキル・貢献の順に書き直しました。また、タイトルが無いので追加しています。志望する会社が英語のできるエンジニアを強く求めているといったケースでなければ、英語力はまた別の場(職務経歴書や面接)でアピールすればいいでしょう。

失敗例③:根拠が薄く、説得力が無い

「【ミクロとマクロ双方からの視点を踏まえたマーケティングスキル】化粧品会社のマーケティング部門で3年の経験があります。業界全体の動向をつぶさにチェックしつつ、一般消費者へのグループインタビューも行うことで、商品開発や広告のクリエイティブに積極的に関わってきました。その経験を活かして、貴社でもマーケティングの観点で貢献できればと考えております。」

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失敗例③の添削例

「【500人の消費者に直接会って得たマーケティング知識】化粧品会社のマーケティング部門で3年の経験があります。この3年間で一番力を入れてきたのが、「できるだけ多くの消費者の方々からリアルな声を聞く」ことです。実際、多くのグループインタビューをこなし、20代女性を中心に500人の消費者から意見を聞くことができ、それを基に考えた企画が商品化されたこともあります。このように、「生の声」を貪欲に聞きに行き、消費者の本音をインタビューから引き出すスキルには自信があります。その経験を活かして、貴社商品の売り出し方や新商品開発の企画に貢献できればと考えております。」

≪添削のポイント≫
できるだけ曖昧で抽象的な表現を避け、根拠となる数字を出すことで説得力を持たせました。

自己PRは職務経歴書や面接で話す内容と「ブレ」が無いことも重要

いかがでしたでしょうか?
これで、あなたも「履歴書の自己PR欄」を「人事にしっかりと届く」PRとして書くことができるようになったことと思います。

最後に、重要なことをひとつ。

履歴書は、それ単体で考えるのではなく、職務経歴書や面接で話す内容、さらに言うと入社後の業務まで見据えて考える必要があります。

つまり、あなたが「どんな仕事ができて」「どんな働き方をしたいのか」が全てにおいて一貫性を持っていることが重要なのです。

そうでないと、履歴書に書かれたことはただの「嘘」になってしまい、最終的にその嘘と実態とのギャップに苦しんでしまうのはあなただからです。

ともすればちょっぴり「盛って」書いてしまいがちな履歴書ですが、あくまで等身大のあなたを過不足なく伝えるためのツールだということを忘れないようにしてください。

あなたが履歴書の自己PRに書いた内容が志望する会社にしっかりと届いて、いい結果が出ることを心から祈っています。

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